放射線ホルミシス効果と温泉
玉川温泉(秋田県)
温泉湧出量日本一を誇る玉川温泉は、特別天然記念物の北投石から発する放射線による治癒効果で古くから湯治場として知られてきた名湯です。
その効用としては、リウマチ、高血圧、低血圧、高脂血症、動脈硬化、脊髄症、脳性小児麻痺、貧血症、白血球減少症、 肝機能・皮膚病などの改善、免疫力や高筋力増強、疲労回復、若返り効果などが挙げられ、湯治客の足が途絶えることがありません。
とりわけ、玉川温泉を訪れるがん患者をルポした毎日新聞の記事により、全国的に有名になりました。
玉川温泉で、効果的に放射線ホルミシスを得る方法
- 浴湯
- 浴場の中でラジウムが崩壊し、ラドン222としてこもっているので、浴場の中の蒸気を吸入しましょう
- 岩盤浴
- 温泉の地熱を帯びた岩盤に、テントを張り(ラドンガスが逃げないように)温熱効果とラドンガスを吸入しましょう
- 飲泉
- 温泉内にある飲泉コーナーで温泉水を飲むことで、ラドンを消化器を通じて直接体内に取り込むことができます

「新玉川温泉」をじゃらんで見てみる

三朝温泉(みささおんせん 鳥取県)
玉川温泉とともに、世界有数の濃度を持つラジウム温泉(ラドン温泉)として有名なのが三朝温泉です。三朝温泉の泉水は、 ウラン鉱山で知られる人形峠の地下水が湧き出したもので、世界屈指といわれる高濃度ラジウムによる効能は古くから知られています。
効能としては、リウマチ性疾患、痛風、高血圧症、糖尿病、消化管疾患、動脈硬化、喘息、アトピー、術後のリハビリなどが挙げられます。
「三朝温泉」をじゃらんで見てみる
バドガシュタインのハイルシュトレン治療坑道(オーストリア)
オーストリア・バドガシュタインのハイルシュトレン治療坑道は、鉱山の廃坑を利用したラドン浴療法を行なっている 放射線ホルミシス治療のメッカです。
坑道内のラドン含有量は44,000ベクレル、温度38~42度、湿度70~100%にも達します。
その治療効果はインスブルック大学とザルツブルグ大学の共同研究でも証明され、医療保険も適用されています。
適応症としては、強直性脊椎炎、慢性関節リウマチ、関節症、乾癬性関節炎、脊髄症候群、線維筋痛症、骨粗しょう症、神経痛、 末梢神経障害、スポーツによる怪我の治療、サルコドーシスなどの運動器官系障害、慢性気管支炎、気管支喘息、慢性副鼻腔炎、花粉症などの呼吸器系疾患、 尋常性乾癬、神経皮膚炎、硬化症など多岐にわたっており、オーストリアはもとより、欧州各地から患者が押しかけています。
アントニオ猪木さんが糖尿病治療に訪れたことでも有名になりました。